2013年5月11日土曜日

鉄道模型レイアウト訪問記 2013.5

伊豆箱根鉄道駿豆線(→時刻表)終点の修善寺駅から程近い、有名な温泉地・修善寺温泉 を訪れました。


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その温泉街の一角に、日本旅館の花月園 があります。 (修禅寺の約400m西) 
花月園の前景   手間駐車場に花月園スペースも。
2階の窓格子の内側が目指すレイアウトルームです。
宿泊部屋に荷物を置き、車で持参した模型車両を全部運んで、いざレイアウトルームへ。

旅館玄関の左奥から・・           階段を折り返し登った2階の・・   桔梗の間がレイアウトルーム

入ってすぐの光景に驚かされます。

広い部屋の外周をエンドレス線路が周回し、内側から観賞する形。
シーナリイが隙間なく作り込まれています。



中央から西方を望む  (平成19年撮影)


運転席風景(ヤード内側)
部分写真を並べてみた図・全貌を1カットに収め難い  (平成19年撮影)
   
有名なレイアウトなので、
花月園鉄道模型の検索で、大量の 画像 や、 動画 や、 紹介記事などを、見る事ができます。
(ここでは取り上げないNゲージレイアウトの記事や、現在はない夕食の記事も含まれます。)
これらの情報と併せて、今回、数名で訪問し撮影した写真と動画をご覧下さい。



---------- 図面/写真をクリックすると、拡大スライド表示に替わります。----------
スライドで連続観賞できます。ウィンドウ最大化がお勧め。


宿泊すれば、無料で自由に運転させて貰える、巨大な16番固定レイアウトです。
   (16番:80分の1サイズ「HOゲージ」。 これとは別に150分の1サイズ「Nゲージ」レイアウトが別室にある。)
模型運転車両は持ち込み制。両数が多いなら車での訪問が有利でしょう。
レイアウトルームは昔の宴会場で3部屋分合計45畳半。膝下の高さの線路を跨いで内側に入ります。 
持参車両を中央のテーブルで開梱して線路に乗せて行けば、いよいよ大運転会の準備完了です。

レイアウト配線図   基本は3複線、パネルは分散配置。上方が北面の窓で、両サイドに小山とトンネル。
                  ギャップ・KDカプラー開放ランプが適切に配置され、キメ細かい運転が出来ます。




ご主人に電源や機器の所在を教わった後、操作を試しながら少しずつ要領を覚えますが、
本図で、事前にプランの概略を把握しておくと、運転を早く覚えられて効率よく楽しめます。




 このあと、レイアウトのエリア毎の様子を、画像/動画で紹介していきます。
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 写真の右上側が駅で、三島駅を模した駅本屋を構え、奥がレイアウトのメイン運転席。
左下側が後から2度にわたり増設されたヤードで、左側から目前で入替運転をします。
架線柱がほぼ全線に建植されているのが特長。以前の真鍮製はプラ製へ交換済み。

配線図の下側・駅とヤードの全景

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駅東側
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駅には長大編成列車が7本停車でき、約70両を持ち込んでも、この通り空き線路が多数。
配線図の右下側・駅東方


駅東方
左:キハ181系、中:カシオペア、右:近鉄ACE

---------↓ 動画は複数同時再生可能。全画面でもぜひご覧下さい。↓---------

C62+10系客車が通過した後、入れ違いにキハ181系が通る。脇のヤードでは出番待ちの車両が足慣らし中。

駅構内を通過するだけでも結構な時間がかかり、車載音源・継ぎ目通過音など、音でも楽しめます。
(ビデオ編集ソフトが使えないので横転画にて失礼。直せたら入替えます)
  
視点を下げて行くと違った印象で眺められます。
カシオペアが行き、客レの17連が来ます。共に電機牽引。   試運転中の気動車の横をC62特急が駆け抜けます。
  

カシオペアの入場風景を2点
DLカシオペアとDC入線の直後C62がドラフトと共に発車   気動車の発着交換の後に入線するDL牽引カシオペア
  
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ヤード
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駅の内側に隣接してヤードが設けられています。
近鉄特急
左が駅寄りの留置線、右が「飯田線」終点駅                       同場面の手前を横からホーム越しに


飯田線終点駅のホーム





「飯田線」終点駅・視点を下げて見る。

 
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駅西側
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配線図の左下・駅西方にて。1周が長く、編成での2列車続行運転も容易です。
外回りをキハ181系気動車特急が過ぎて行きます。  
外回り気動車の脇で、内回りに長い客レが入場します。


盲腸線「飯田線」から別の気動車が入ってきました。 
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本線・西側鉄橋
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駅の西から本線を進むと西壁前を北上し、鉄橋とトンネルを経て北側直線区間に至ります。


同地点にて

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本線・北側直線区間
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レイアウトの北側は長い直線区間で、退避・渡り線が並行しています。
 DF50の牽くブルートレイン(支線)の横をC62の客車列車(内廻り)が走り抜けています。内側には近鉄特急。
 カシオペアが猛スピードで走り去ります。
  


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本線・東側
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本線上には見どころが多数あります。
北東隅のトンネル入口です。蒸機のドラフトが遠くに聞こえます。


運転を人に任せ、線路端で通過列車を眺めれば実物鉄道さながらに楽しめます。
客車列車がトンネルに入ると、入れ違いにカシオペアが出てきます。

東南角のカーブです。駅に入るカシオペアと出て行く客車列車。

レイアウトを時計回りに1周見てきましたが、これで終わりです。

以上
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今回の撮影中に出場した主な車両

C62(天賞堂製、カンタムサウンド付)、EF58(天賞堂製、カンタムサウンド付)、
北斗星DD51(天賞堂製、カンタムサウンド付)、EF81(トミックス製)、
EF210(トミックス製)、DF50(トミックス製)、
カシオペア(トミックス製8両)、あけぼの24系客車(トミックス製8両)、
10系客車(天賞堂・トミックス製10両)、43系客車(KATO製7両)、

キハ181系(トミックス7両)、キハ281系(IMON製7両)、
キハ55系(天賞堂製4両)、キハ58系(KATO製7両)、
近鉄22000系ACE(ENDO製2両)、近鉄22600系ACE(ENDO製2両)、
近鉄12000系(ENDO製2両) 
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最後に、花月園を何度か利用していて気付いた事などを記します。参考になれば幸いです。
上手なレイアウト利用法
・レイアウトを占有できるとは限らず、ほかの団体と仲良く同席・協力する場合があるので、訪問前に予約状況を確認
 するとよいでしょう。独占を望むならば時期・曜日などで一工夫要?。
・パネルが分散し、車両が遠方でトラブる場合があるなど、数人で協力した運転操作が望まれます。
・この規模に相応しい両数を持ち込むと、
 開梱して線路に並べる時間/全車交替して運転する時間/車両を仕舞う時間、がいずれも長くなりがちです。
・カプラー、手摺など付属部品の落し物がよく見られます。手入れ工具の持参、帰りの車両点検をお忘れなく。
・空いた時間には玄関の展示車両も見学を。中々見られない逸品にもご注目。

宿泊参考情報(今回訪問時)
・レイアウト運転は22時迄、チェックアウトは10時まで(延長は別料金)との事。詳しくは花月園へ直接問合せを。
・飲食物持ち込み自由。ただしそのゴミは持ち帰り。 自販機等の館内販売なし。
・近い販売店は約600m東のヤマザキショップ修善寺三枝店。その間に飲料自動販売機あり。
・温泉入浴時間は自由に。
・朝早く目が覚めたら温泉地一周早朝散歩もおすすめです。念のため事前に観光情報も仕入れておくとよい?。
・実物鉄道の乗車・撮影、模型店探訪のほか、近在は観光資源の宝庫。抱き合わせてお好みのコースで計画を。
虹の郷 ロムニー鉄道 もすぐ近くで旅程に組み入れやすい。 (蛇足:車で立寄り易い三島名物うなぎ屋さん)


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